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「──────ン…」
「サン、起きろっ!!」
スコーン!
教師の怒号と共に、サンと呼ばれた少女の頭に、チョークがクリーンヒットした。
「痛っ!
嗚呼…アツゲか…」
少女───奏音サン───は、厚化粧の担任の姿を視界に認めると、また、机に突っ伏した。
「誰が“アツゲ”だ!
まったく…毎時間、毎時間居眠りして…。
少しは、真面目n「嫌だ」」
サンは、担任の台詞を遮り、また、眠りに落ちた。
それを知ってか知らずか、担任は、まだ、説教を続ける。
「そんなんじゃ、良い高校に行けないよ!?
ちょっと、聞いてる!?」
周りの生徒は、慣れている光景に微笑んだり、担任に呆れたりしている。
「アツゲも懲りないよね」
「いっつも、シカトされてんじゃん」
「サン様、今日も、美しいな~」
「和む~」
等と言う、クラスメイト。
キーンコーンカーンコーン…
チャイムが鳴り響き、午前の授業の終わりを告げた。
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