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───in教室
サンとマナが教室に入った時は、既に授業が始まっていた。
「・・・
何、このグループ」
サンは、呟いた。
サンの呟きに賛同する、マナ。
「あ!
サン様、マナ!!」
黒髪の眼鏡をかけた男子がサンとマナに気付き、声をかけて、歩み寄ってきた。
「委員長…。
このグループ、何?」
サンは、委員長と呼んだ男子に、訊いた。
「今ね、進路について話し合いしてるんだ。」
「ふーん。」
サンは、そう返すと、教室を出ようとした。
それを阻むように、校内放送が流れた。
《中学部三年、奏音サン、至急職員室に来なさい。》
クラス中に、ざわめきが走る。
「サン…」
マナが、サンに視線を向ける。
サンは、面倒くさそうに舌打ちすると、教室を出た。
───in職員室
サンは、職員室にノックせずに、入った。
「何?」
職員室に入ると、担任が神妙な顔でサンを見つめた。
無言に耐え兼ねたサンは、職員室を出ようと、担任に背を向ける。
「待って、サン。
話を…聞いて」
担任は、サンの腕を掴んで、サンの退室を阻んだ。
サンは、いつもと違う担任の態度に、担任に向き合った。
「サン…
ラン様がね…
急逝なさったそうよ」
「!!」
担任の報告に、動揺するサン。
その動揺を悟られない様に、サンは、ポーカーフェイスを無理矢理作る。
「サン?
大丈夫?」
担任に顔を覗き込まれ、我に返る、サン。
「あ…大丈夫だ…。」
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