序章

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「夢」 僕には、ある「夢」があった。 その同じ「夢」を持つ人に出会い、一緒になって「夢」を追い続けていた 毎日が充実していた。例え、辛い道であっても 「夢」を叶えるためだったら、何だって頑張れた。 その結果・・・・ 僕はその夢を掴んだ。 けれど・・・・ それと同時に大事なものを失った それから僕は、「夢」というものを持てなくなった いや、持たないようにし続けた。 自分は「夢」なんか持ってはいけないんだって言い聞かせるように ただ毎日普通に、何も考えずに過ごしていた 色あせたモノクロのような日々を しかし、そんな日々に微かな色が付けられたのは ほんのちょっとしたキッカケだった 仕事の最中に見かけた、少女達 アイドルによるライブだった 名前も、姿も見たことがない人達だった そのせいか、観客も少なかった事を今でも覚えている けれども 彼女達は 笑顔を崩すことなく 一生懸命に踊り、歌っていた そして何より 「夢」を追い続ける姿であった そんな姿を見て 僕の胸が高鳴るのを感じた この時、僕はもちろんのこと 彼女たちも思うことはなかっただろう 1年後 お互いに関わりあうようになること そして たくさんの色で彩られた毎日を送ることをそして 多分あの時から始まっていたのだ 僕が、再び歩き出すため そして 「夢」を持つための 物語が 「夢を叶える」 彼女たちと共に ~fin~
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