プロローグ

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「健ちゃん! 大丈夫?」  亮太が心配そうに僕を見つめた。 「うん、大丈夫だよ」  僕たちがいるトンネルはそこでぷっつりと終わっていた。  いや、正確に言うと、トンネルはそこから縦に大きく広がり、ずっとずっと深いところへ続いている。  そして僕たちは見た。  そこには信じられないほどの広い空間が、見えなくなるほど先まで広がっていることに。  一番底のあたりには、装甲車やミサイル兵器、そしてヘリまで並んでいた。  まるで戦争映画のように。
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