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「…よし、皆決まったな。放課後説明があるから各自指定された教室にいくように!!」
担任がそう言うと皆気だるそうに返事をし、休み時間になる。
無事、委員会が決まった。
私は図書委員になれてほっとした。
「図書委員になれてよかったねっ」
「……うん」
また真由さんか
めんどくさい
話かけないでって言おうかな
でも……放っておいたらそのうち離れるだろうし。他のこに話しかければいいのに
「ねえねえ沙羅ちゃん!!」
「…なに?」
「沙羅って呼んでもいいかな?」
「どうして?」
「仲良くなりたいから♪」
────『沙羅なんていらない』
頭の中であいつの声が響いた
忘れたい
忘れたい のに
消えて、消えてよ!!
「沙羅…ちゃん?」
真由さんは心配そうに顔をのぞきこんできた。私はいつのまにか滲み出てた冷や汗をぬぐい、無表情のまま呟いた。
「……呼び捨ては、やめて」
「、あ、そ、そうだよね。ごめん」
真由さんは悲しそうにしたあとすぐに笑顔を作った。ひきつってるのがバレバレだ
「真由さん…トイレいくからそこどいてくれない?」
私が通る場所に丁度たってる、真由さんに冷たく言った。
すると真由さんは慌てて離れ、私がトイレにいくと何故かついてきた。
「ね、ねっ!真由って呼んでくれないかな」
……なんで?
私は真由さんの方を向いた。
眉間にシワがよってるのがわかる。
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