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それから真由は何回か話しかけてきた、そのたびに私は冷たく接する 真由も私の態度を見て悲しそうにするけど少しでも返事をするとすぐ顔を緩ませた そして休み時間、机にうつ伏せになって寝たふりをしていた私の耳に女子達の声が聞こえた 「ねえ、なんで真由ちゃんってずっと石川さんに話しかけてんのかな」 「知らない?あんなタラシ女に近づくなんて、…やっぱり馬鹿なんじゃない?」 「石川さんの本性知らないのかな」 「じゃない?真由ってこ、天然すぎて苛々するよね」 耳に嫌なほどはいってくる…私の悪口…。 感情くらいある むかつく くやしい かなしい なにもしらないくせに たらしなんかじゃないのに でも 真由の悪口にはなにも苛々しない だって、どうでもいいから。
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