1章 平凡な俺とプロローグ

6/8
前へ
/67ページ
次へ
「はい、不知火ですけど」 さて、電話してきた相手はと言いますと 「ふぁっはっは!! 今どんな気持ちだ? 急に専属メイドさんが来てどんな気持ちだ!? さぁ言ってみるが良い!!」 お前かよ!! まぁ良い……ジャストタイミングで電話してくるのは良くあったことだ ジャングルの時も行こうと荷物背負ったときに電話してきて 「あ、あれ嘘だからな? 散々荷物送っておいてなんだけどお前用にジェットなんて用意してるわけないだろぅ!」 まぁ人の計画とか色々とぶち壊すの好きな人なんだね さて、戻ろう 「さぁ言ってみるのだ! ネタバレすると、今日からお前は天龍寺財閥の令嬢の娘さんの許嫁になるんだからなぁ!!」 「はぁ!?」 とうとう頭が逝きやがったか…… 「良いだろう? 許嫁だぞ? 許嫁……許す嫁と書いて許嫁……良い響きだろう!?」 「…………」 こっちは意味わかんねぇよ 「嬉しすぎて声も出ないか……息子よ! 今日からビックダディと呼びなさい!」 「いや、唖然とした方向で声が出ねぇよ」 「はっはぁ!! そうかそうか! 許嫁は嬉しいか!? それはパパも嬉しいぞ!」 「その場のノリで面白がって決めたのが良くわかる意見をありがとう」 一応嫌味を込めて言ったつもりだったのだが…… 「息子の為だ! 礼なんぞ要らんぞ!」 話聞けや 今、明らかに嫌味込めたよね? 何? 嫌味なんて蚊程度にしか思ってないわけ?」 「私は蚊が嫌いだぞ……夜痒くて寝れないからなぁ!!」 「地の文を読むなや」 「陽様、声に出ておりました」 「マジで?」 何このグダグダ…… 話が全然進まねぇよ……
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

94人が本棚に入れています
本棚に追加