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『うあぁ…っ?!』
ドサッ
いったぁああ……
僕は鼻血が出るんじゃないかと
思うくらい派手に転んだ。
後ろを向くと大内と...持地がいた
え。え!?追い付くの早い
「りょうすけ驚いた~?(笑)」
「やめろよ大内..。」
わざと戯ける大内。
持地が横でごめんなと謝ってる。
大内が後ろからダッシュしてきて
体当たりしたらしい。
相変わらず飽きないやつ…
『やめようよ…』
やれやれとたしなめた。
目飛び出るかとおもったよ。はは
大内は僕の友達、
少しバカだけど面白い(笑)
そして持地の親友…。
僕がしょげていると
大内があんましょげんなよ~(笑)
と慰めてきた。
肩を並べ歩いてる内に
俺ここだから!と威勢よく手を振りながら
大内が一足早く帰ってしまった。
大内無責任すぎるよー…
ムードメーカーの大内が居なくなって
僕と持地は沈黙してしまった。
人気の少ない帰路を歩き、進んでいく。
気まず…ん?
あ…持地の家だ…。
結局一言も会話を交わすことなく
持地の家に着いてしまった。
『ここ持地の家だよ…ね』
大きな家に広い庭…
金持ちなのだろうか
外車が2台ほど停めてある。
「うん。」
もっちはそれきり黙ってしまった。
暫くの沈黙のあと持地が控えめに
そして僕の目を見つめながら言った。
「あ~えっと…うち寄ってく?親居ないし」
え…なん…ぇ
てかなんか持地顔赤い…?
熱?
それよりどうしよう…
行こうかな…
いやでも…迷惑じゃないかな…
でもでも持地の部屋…うぅ
…っ
あああっもう言っちゃえ!行っちゃえ!
『…いいよ』
自分との格闘の末
持地の家に寄ることにした―。
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