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「僕の家庭はメチャメチャだよ
僕の実家もね。でも僕はここにいるよ。なんでなんで僕ばかりキミの家族に僕が頭を下げないといけないの?
キミだって僕と同じ様にツライ思いして当然だよ。」
彼はあたしを見て真顔で言った。
不倫は同罪だからね。
楽しいあたし達の蜜月はほんの
一ヶ月くらいで終わった。
彼は正月には1時間くらい
実家に顔を出してくるよ
と言って帰ってきたのは
朝だった。
彼の携帯には奥さんへ
あてたメールが残っていた。
「夕べは子供達を連れてきて
くれてありがとう。
久々に会えて良い正月だった。」
あたしは何も言わなかった。
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