泥沼中期

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初めての母子手帳をもらった。 父親の欄を書くところ 母親の欄を書くところ まだ未入籍のあたし達は 名字が違う。 母子手帳でさえ、あたし達を 歓迎してくれてないようで 憂鬱だった。 母は彼の名字を語る様に言ったが そんな偽物の名前なんか語りたく なかった。 彼から頂く生活費は 当初の話より、ずいぶん少なかった。彼に問うと 「向こうの家族にはこっちの生活費が発生したからなんて減額なんてしたくない。渡せるのはそれが精一杯だよ。」 マンションの賃貸料だけで半分は 消える事を話すと 「君とお母さんで決めたんだろ 相応の場所にすればよかったんだよ。」 だって当初はあの金額くらいの 生活費だって聞いてたし。 「…。2つの生活費を僕は 稼がなくちゃいけないんだよ。 向こうにはまだ子供も2人いるし さみしい思いもさせてるしね」 奥さんだって仕事してるじゃない と言いたかったけどこらえた。
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