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久しぶりに長くしゃべったために、のどはカラカラだった。
なんで、私は森野さんにこんなことしゃべってしまったのだろう。
人と関わりたくないなんて言っておきながら、あまりに身勝手な行動だった。
これ以上は、ダメだ。
信用して、裏切られて、傷つきたくない。
もういい。
家に帰ろう。
こんなことしてても、しょうがない。
もう夕飯を作る時間だし。
私は立ち上がり、森野さんに向かい合った。
「私、帰る」
それだけ言って背を向けると、私は家への道を歩もうと足を踏み出した。
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