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毎日がどうでもよかった。
つまらない高校生活、
つまらない日常。
みんな何が楽しくてそんなに笑っているのかが、理解できなかった。
だから、私は今日も本を開く。
赤いフレームの眼鏡を押し上げて、長い髪を耳にかけ、
ただ一人、
本を読む。
「華山さん、また本読んでるわよ」
「よく読むわね」
「美人で頭いいけど、私あの人のことちょっと怖いかも」
あちこちからひそひそと話す声が聞こえる。
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