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彼女と同じクラスになってから三ヶ月、私はずっと彼女のことを観察してきた。
彼女はいつもニコニコと笑っていて、誰とでも仲良く話す。
もちろん、男女関係なくだ。
いつも笑顔の彼女の周りには、必ず誰かがいる。
さぞ友達も多いことだろう。
それに比べて私は…
周りに壁を作り、一人本の世界にこもっている。
誰とも関わりを持たないように、
勉強、読書、勉強、読書……
誰とも話す必要ない。
友達なんか居なくても生活できる。
むしろ重荷になるだけだ。
だからいらない。
…そう、思い込んできた。
だから、森野さんのことが理解できない。
ニコニコ笑って、友達の多い彼女の頭の中はどうなっているのだろうか。
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