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「華山さんっていつも早く学校に来て本読んでるし、勉強もできるし、すごいよね!」
彼女は明るく言ってこぶしを握りしめた。
……なんで?
なんで干渉してくるの?
協調性もなくて、みんなと話さない嫌われ者の私なんて、放っておけばいいのに。
彼女は私の返答を求めていたわけではないようで、それだけ言うとさっとまた他のグループのところに行ってしまった。
教室には、彼女の明るい声が響いている。
私はその声をシャットアウトするために、本の世界にのめり込んだ。
その日の帰り…
「華山さん、お家どこなの?」
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