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「もうあれから６年も経つのか…」
写真立てを手に取りふと思う。何でか知らないが今日はずいぶんと寂しく感じる。
思えばあの時が俺の、というより日本に住む人の転機だったのかもしれない。
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今から６年前の平成94年 俺が小学4年生の時、日本政府は突如世界に向けて宣言を出した。
「本日を以って日本国は軍事力を行使し、全世界に向けて宣戦布告する」
子供ながら馬鹿げた話だと思って聞いてた。
たかが極東の島国が世界相手に喧嘩を売るなんて、ね。
結果は火を見るより明らか～と言いたいところだったんだけど…。
【超能力】
こんな意味不明な代物が政府の口から飛び出してきた。
全ての国民が疑問を持つ中、当時世界警察と名高かったアメリカ合衆国が先遣隊として日本上空から特殊作戦軍を投入。
世界が見守る中作戦は実行された。が、日本は太平洋上に防衛ラインを設営。
投下された作戦軍を電気系統の超能力で火力を上げた兵器〝レールガン〝で一掃、軍事力を持たないという法を公の場で破って見せた日本は世界からさらに反感を買った。
と言っても俺的には宣戦布告した時点で結構ヤバいんじゃないの…とは思うが。
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