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「ちょい、コハクそれ何?」 ちぃの指す先には私の机の上に置いてある水色の封筒があった。 「これ?手紙」 「そんぐらいバカでも分かりますー。誰からかって聞いているのですよ!」 ちぃが頬を膨らませながら言った。 表情の変化が多いので見ていて飽きない。 「松山くん」 「うおぇ!?」 オーバーリアクションに驚かれた。 「ま、まま、松山くんっつったら、あの、運動神経バツグン、スペシャルイケメン、完璧ヤローのプリンスじゃないか!!」 最後の方は何を言っているのかわかんなかった。 「運動神経はちぃの方が良いよ」 「いんや、松山くんの方が良いよ。ちぃは力が強いだけ」 そう言うとちぃは人差し指と親指で手に持っていたシャーペンを真っ二つにしてみせた。 馬鹿力というより、神力?みたいな。 「そんなことより!松山くんからの手紙!内容は!?」
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