マリオネット

弐

ふらふらと校内を徘徊しているとあんまり普段人が使わない階段に辿り着いた。

誰も使わない、か。

なんかいい響き。

私は好奇心の赴くままに階段に足を進めた。

「けほっ。ホコリっぽ」

しばらく掃除してなかったのか、やたらと埃っぽかった。

学園の端の方ということもあって、明かりも少ない。

この薄気味悪さ、たまらない。

でも、おかしいな。

なんかだんだん埃が減ってきてるような……。

「！？」