超金持ちのアイツら

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結局、解放されたのは1時間後だった。 「もうヘトヘト~!」 私は家の畳に寝っ転がりながら言った。 すると、お母さんが台所から出てきた。 「姫乃、今日は入学式でしょ!早く準備しなさい」 …そうだ、入学式だからもっと寝てたかった。 「はいはい、翔太覗かないでよね!」 私は学校へ行く準備をしている翔太に向かって言った。 前にも言ったけどトイレとお風呂以外は全てドアが無い。 「誰が姉ちゃんの裸なんて覗くか!!」 カッチーン!今の言葉は頭にきた。 「なんですって!私だって少しぐらい胸あるんだからね」 私、何言ってるんだろう。 「ね、姉ちゃんの変態!」 翔太は顔を赤くしてる、弱点見つけた♪ 「姫乃!早く着替えないとプリン争奪戦参加させないわよ」 私はお母さんの言葉に絶望を感じた。 そんな!1ヶ月どんなに待った事か……今度こそ、絶対取るんだ。 「今着替えるから待ってて!」 私は急いでタンスの中から真新しい制服を出した。
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