超金持ちのアイツら

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あと3個……絶対取ってやるんだから! 「へへん、今のうち♪」 お姉ちゃんは私と翔太とお師匠様が睨み合ってる間にプリンを取ってしまった。 「あーー!ズルいよ、お姉ちゃん!」 「姉ちゃん、ズルい!」 「へへん、勝手に隙を見せてたのはそっちでしょ」 うっ……言い返せない。 「…仕方ないのぉ、でも一つはわしのじゃ」 お師匠様はさらに本気を出すだろう。 「僕だって負けないもん!」 言っちゃ悪いけど翔太に負ける気はしない。 となったらやっぱりお師匠様とお兄ちゃんとお母さんには気をつけなくちゃ。 狭い家の中でプリンをかけてバチバチと熱い争奪戦が起こる。 こうなったら、先手を打つしかない! 「たぁーーー!」 私は勢いよくプリン目掛けて手を伸ばす。 「そうは、させんぞ」 お師匠様は私の手を抑える。 「ふふっ、甘い!お師匠様」 私はもう一つの手でプリンを取った。 「な、何!」 や、や、やった!私はとうとう初プリンを手に入れたんだ♪ 「…良かったね、姫」 お兄ちゃんはそう言ってニコッと微笑んだ。
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