プロローグ

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私が聖華高校に入学するちょっと前の話し。 私は戸倉姫乃、まだ中学3年だけど春から高校生だ。髪は黒でストレート、何と胸ぐらいまである。 私の家族構成は母、お師匠様(おじいちゃん)、お兄ちゃん、お姉ちゃん、私、弟の6人家族なんだ。 そして今いる所は戸倉家道場。ここは先祖代々の道場でとても歴史を感じる。 「姫乃…お前は戸倉道場を継ぐのだ、いいな?」 私のおじいちゃん、戸倉 泰蔵は私のお師匠様でもある。最近はシワが増えてきたとお悩み中。 言い忘れたけど戸倉家は超貧乏で道場も荒れていた…だから弟子は私だけになってしまった。 「はい、お師匠様!」 私は子供の頃からお師匠様に鍛えられているから力には自信がある。 「ふむ、お前には私の技全てを教えた…だからお前は最高の弟子だ」 お師匠様は泣きながら言う。 「お、お師匠様ー!」 私ももらい泣きして二人で泣きながら抱き合っていた。 「…姉ちゃん、爺ちゃん…何してんの?」 現れたのは私の弟の戸倉 翔太、いつも寝癖が目立つ生意気な小学4年生だ。 「しょ、翔太ー!」 私は翔太にも抱きつこうとしたけど…、 「う、うわぁ、来んなー!」 と言う感じで逃げられてしまった。
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