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「どおって……背が高くてかっこいいなって思っただけだよ」
そう言った時、信号が青になって皆歩き出した。
間違った事は言ってない!恋なんてしてないもん。
「そっか~!でも姫って鈍感そうだよね」
鈍感?何が鈍感なの?
「鈍感って何によぉ!」
そう言ったけど美咲は笑っていて答えてくれなかった。
「姫、角曲がれば学校に着くよ!」
美咲の言葉に私はあ然とした。
「もう着いたの!?」
美咲とのお喋りで全然気づかなかった。
「あははは、なんかあっという間だったよね」
美咲の言う通りだ……なんかあっという間に着いちゃった。
「うん、美咲と同じクラスが良いな」
「ありがとう~姫!」
美咲は私に抱きついた。
すると、警備員さんがこっちに近づいて来る。
「み、美咲!警備員さんがこっちに来るよ」
私は美咲に伝えた。
「嘘っ!姫、話し合わせてね。もう、早くしないと遅れちゃうよ」
ど、どんな状況なの!?
「そ、そうだね!早く行こっか」
警備員さんは私達のやり取りを迷惑そうに見ている。
これは、早くこの場を離れた方が良い。
私達は走って場所を離れた。
「ハァハァ……もうそろそろ中に入ろうか」
私もその意見に賛成だ。
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