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「うっっ……お師匠様の意地悪…!」
と悲しみに浸っていると、お母さんが台所から慌てて出て来た。
「大変、今日は合格発表の日じゃなかったかしら」
その言葉を聞いて一気に血の気が引いた。
そうだ……私は聖華高校の入試を受けて今日はその合格発表日だった!
「や、ヤバい!美咲と約束してたんだった」
美咲とは小学校の時からの大親友で同じ高校に行く約束をしてた。私よりも胸はあって整った顔立ちをしている。
「行ってきまーす!」
私は急いで家を出た。
「あ、姫!」
と突然大親友、美咲の声が聞こえた。ポニーテールの髪が風で揺れる。
「美咲!遅れてごめん、プリン争奪戦があって…」
「ははは、分かってるよ。姫んちは面白いよね」
美咲はいつも私の事を姫って呼ぶ、本人曰わく、可愛いからだそうだ。
「今月もダメだったんだ……うっっ」
「泣かない泣かない、また次があるよ!ほらっ、行こ?」
美咲はそうやっていつも励ましてくれた、優しい大親友だ。
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