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私の心臓は爆発寸前だった。ただでさえお金が無いのに2万円も出して入試を受けたんだ。
「ん?うわっ、姫!さっきより顔色悪いんだけど」
「そ、そうかな?」
た、確かにダルいかも。
「ほらっ、あの角曲がればすぐだから頑張ろう!」
そう、あの角を曲がればすべてが分かるんだ。
「うん、私頑張るよ!」
私達は角を曲がろうと走った時、何かにぶつかって跳ね返されてしまった。
「イッターい!誰よ」
前を見ると超太っていて怖い男が立っていたのだ。
「ひ、姫!あいつ、この辺を仕切ってる奴だよ」
つまり、ヤクザってこと?
「お!お前ら可愛いじゃねえかよ……おい、連れてけ」
超デブの怖いヤクザが後ろにいる手下にそう命令した。
「どうしよう……私達、連れて行かれちゃうよ!」
美咲は今にも泣き出しそうだ。
「私の親友を泣かすなんて……ハァーーーッ!」
私は超デブの怖いヤクザに向かって蹴りを入れた。
「ふん、どうだ!私だってお師匠様に鍛えられてるんだから」
楽勝楽勝!私、強くなったかな。
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