プロローグ

8/12

105人が本棚に入れています
本棚に追加
/67ページ
私の心臓は爆発寸前だった。ただでさえお金が無いのに2万円も出して入試を受けたんだ。 「ん?うわっ、姫!さっきより顔色悪いんだけど」 「そ、そうかな?」 た、確かにダルいかも。 「ほらっ、あの角曲がればすぐだから頑張ろう!」 そう、あの角を曲がればすべてが分かるんだ。 「うん、私頑張るよ!」 私達は角を曲がろうと走った時、何かにぶつかって跳ね返されてしまった。 「イッターい!誰よ」 前を見ると超太っていて怖い男が立っていたのだ。 「ひ、姫!あいつ、この辺を仕切ってる奴だよ」 つまり、ヤクザってこと? 「お!お前ら可愛いじゃねえかよ……おい、連れてけ」 超デブの怖いヤクザが後ろにいる手下にそう命令した。 「どうしよう……私達、連れて行かれちゃうよ!」 美咲は今にも泣き出しそうだ。 「私の親友を泣かすなんて……ハァーーーッ!」 私は超デブの怖いヤクザに向かって蹴りを入れた。 「ふん、どうだ!私だってお師匠様に鍛えられてるんだから」 楽勝楽勝!私、強くなったかな。
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

105人が本棚に入れています
本棚に追加