1人が本棚に入れています
本棚に追加
彼女にあったのは今日の朝、ファミレスでのことだった。達也が座った席の隣に、彼女はいた。一目彼女を見た瞬間分かった。
これは運命だって
「どうも…」
驚いたことに、挨拶をしたのは彼女の方からだった。彼女も、これを運命だと思ったのだろうか、でなければ、何故達也に挨拶をしたのか、それは謎のままだった。
「どうも…あの、どこかでお会いしましたっけ?」
「いえ…分かりません。でも、何故かあなたを見た瞬間」
言葉に詰まった彼女は、目の前のお茶に口をつけた。
一口喉に通し、お茶をテーブルに置く。その間、達也は彼女を見つめ続けた。
「じゃあ俺、行かなきゃだから…さよなら」
「ああ、あの…さよなら…」
何を言いかけたのか、達也には分からなかった。でも、それでも良かった。彼女とまた会えると、何故か分かっていたからだ。
最初のコメントを投稿しよう!