切り裂き通りゃんせ

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存在自体がマイナスみたいな奴だ…… 天羅はマイクの前に立つと軽く咳払いをして口を開いた。 ≪皆さんこんにちは≫ 瞬間!! 異様な光景が広がった…特に天羅の声が変だった訳ではなく 容姿が変だった訳ではなく それなのに…… 皆が耳を塞いでいるのだ 俺も耳を塞ぐとまではいかないが目を背けてしまった… (な、なんだこれ…) 冷や汗が止まらない 震えが止まらない 胸焼けが止まらない 吐き気が止まらない たった一言… 一言のあいさつ… それだけで… 心が折られそうだ ≪ようこそ第二西波多野高校へ≫ ≪皆さんはこれから大きな第一歩を踏み出すでしょう≫ ≪ところで≫ ≪ご存知ですか?≫
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