33人が本棚に入れています
本棚に追加
砂に書き殴った文字を
何も知らない波が拐って
夜更けの月明かり
水面が揺れた 僕の手を食べて
爪に残った黒い砂粒
流れた言葉を追いかけるように
たゆたう汐風の中
指先を浸した 沈黙が染みる
灯台の照らす 遥か 遥か彼方
薄れゆく光は星となるため
月を避けて 走って 泣いてた
薄れゆく意識の中 夜は更けて
呼び声は届いたかい
小さく口の中でつぶやいた
答えはまだ無くてもいいさ
次に目を覚ます頃には きっと
最初のコメントを投稿しよう!