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西暦2115年
7月7日 七夕
俺は朝寝坊をした。
煌めく朝日はもう随分高い位置に来ている。
かなりヤバイ。
「だァァァァァァァ!!やべーよ!しかも目覚まし壊れてるとかー!なんの不幸だよ!」
俺は粉々に砕け散った目覚まし時計をみながら嘆く。
時は第二次産業革命を成し遂げて今や世界一位の先進国に成長した日本。
今の日本を2011年の人達が見るとあの不況が嘘みたいに感じるだろう。
俺は日々変わっていく日本に出遅れていてなんら変わらない日常を坦々と過ごしている。
まるでただ川に流されるだけで抗おうとしない葉っぱと同じだ。
だが、この七夕の日から・・・・・・
この俺、紫電 悠哉(シデン ユウヤ)の物語は変わっていったんだ。
そう、俺達のもう一つの現実(リアル)を守るための戦いの始まり。
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