空枠争奪戦

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奏翔「お前らどけぇぇぇ!!!邪魔だぁぁ!!!」 地面をえぐる程の脚力で加速し、群がり始めた生徒を掻き分ける。 人込みの中心に冥加はいた。 気絶しているのかぐったりと横になり動かない。 救護生徒A「こりゃ派手にやったな~鍋島さん。」 救護生徒B「なぁ鉄球って…」 奏翔「冥加に触れんじゃねぇぇ!!」 冥加を勝手に運ぼうとした奴らを死なない程度に投げ飛ばす。 奏翔「み……冥加…!冥加…!」 冥加を抱き抱えて安否を確認する。 周りの野次馬がざわざわと五月蝿い。 消してやろうか。 冥加[か……なと……?] 奏翔 [冥加……!よかったぁ……] 冥加は少し痛そうにしながら目を開けた。 一先ず冥加は大丈夫のようだ……。 冥加に負担を掛けないように背負ってすぐに手当てをしに行こう…。 しかし、黒神がそれを遮った。 黒神「御月副会長…? どうして此処に……いや、それよりその血は…」 奏翔「ぁア? 黒神さん……今は貴女ごときに構っている時間も労力も無いんだよ、さっさとどいてくれませんかね?」 黒神「……貴様は…一体…」 黒神が俺の事を怪しがりながらも道を空けた。 今更怪しまれようがどうでも良い。 今は冥加が最優先だ。それにしても野次馬邪魔。 奏翔「今すぐに道を空けろ、さもないと……コロスヨ?」
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