転校初日

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午前8時48分。 箱庭学園理事長室。 ††††††††††††††† ガララッ 奏翔「失礼します。」 家から徒歩数分。 箱庭学園に到着。 そのまま直で理事長室へ。 ?「おやおや、遅刻ですぞ。御月さん。」 奏翔「すみません理事長、寝坊してしまいまして。」 理事長「分かりました。 まぁ掛けてください。」 奏翔「はい。」 今俺の目の前にいる老人は、不知火袴 (しらぬい はかま)。 この箱庭学園の理事長だ。 まぁそんな事はどうでも良いか。 早く本題に移らないとね。 奏翔「着いて早々すみませんが、本題に入らせていただいて宜しいでしょうか。」 袴「ええ、構いませんよ。……ではまず貴方にやっていただきたい事がいくつかあります。 一つ目は、我が校の現生徒会長である“黒神めだか” 及び庶務“人吉善吉” 書記“阿久根高貴” 会計“喜界島もがな” 以上四名の監視のため、君には生徒会副会長になってもらいます。」 奏翔「副会長………ですか……?」 袴「? どうしました? 何か不明な点でも?」 奏翔「いえ…そういうのじゃ無いんですけど…頭の中で何かがひっかかって………まぁ気のせいだと思います。続けて下さい。」 中学の時の副会長……誰だったっけ……? 袴「では二つ目に、 これからこの箱庭学園に転校して来るマイナス……つまりは球摩川君を含む人達の為に新しいクラスを作ります。 そのために、好きな場所を一つ占拠して下さい。」 この占拠は理事長自らが動けないからだろうな。 奏翔「占拠ですね。 了解しました。 そういうのは得意分野です。で、いつ頃やればいいでしょうか。」 それにしても話がスムーズに進んでいる。良いことだ。 袴「詳しい事は後日連絡しますので、今は監視をお願いします。 ……して、何か質問はありますかな?」 そう言われて、やっと言いたい事が言える様になった。 この部屋に入ってから聞きたい事があったんだ。 奏翔「はい。 一つ聞きたいんですけど……この部屋にいるアブノーマル六人。 殺しちゃっても良いのでしょうか?」
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