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教室に着いた。まだ朝早いというのに、多くの生徒たちがいた。
魔導書を読んでいる者や武器の手入れをしている者。
普通の学校ではありえないような光景だが、ここは戦闘課だ。
名前の通り、他を殺すもの育成するクラスだ。だからこんな光景も当たり前で、皆戦闘を得意とする者たちが集められている。
しかもここは一組。戦闘課でトップクラスの実力者しかいない。
しかも半数が貴族である。これだけ聞けば貴族が学校の大半のように思えるが、実際この学校に貴族は三桁もいない。
昔はもっといたらしいが、アルテミス家による粛清で、無能な貴族たちが爵位を奪われたからだ。
といってもこのクラスの平民は数人で、他は騎士家系の者が大半だ。
始業を告げるベルが鳴る。同時に担任が入ってきた。
黒のスーツに身を包んだ女だ。時間通りに来たことと身なりから、生真面目で几帳面な性格だと伺える。
「全員いるみたいだな。ではホームルームを始める」
空席が二つある中、ホームルームが始まったが、誰もそれを咎める者はいなかった。
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