代行屋

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 私がこの仕事を思いついたのは、中学生の時だ。  だが流石にその時実行する訳にはいかなかった。親に心配はかけられないし、時間も無い。  高校を卒業して、一人暮らしを始めてからやろうと決めた。それで生計を立てようと決めた。  だから、卒業文集でも「将来の夢」を書く時は悩んだ。中学生の時は理容師、高校生の時は医師になりたいと書いた。  医師は反対された。狭き門の上、私はグロテスクな映像が苦手だったからだ。  言い訳にも困った。何故急に医師になりたくなったのか。そこは考えていなかった。とりあえず、「人を救いたい」と答えた。親や先生は、立派な事だと納得してくれた。
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