駅のホーム

4/18
前へ
/20ページ
次へ
「駄目なの?」 「駄目よ、そんなの」 「どうして?」 「どうしてって……だって、そんなのおかしいし、さ?」 「おかしくても…………だって僕、こんなにも……」 暗闇に響く会話。いつか交わされた言葉。 僕は静かに浮いては、沈む。駄目だ。これ以上は駄目。 駄目、駄目、駄目、駄目。 うっすらと目を開けると、黒板に立つ先生の姿が見えた。ああ、もうホームルームが始まったのか。 窓から差し込む暖かな太陽の光。新たに学校が始まったというのに、僕の心は、時間は、止まったままだ。 妙にぼーっとする頭で、僕はその日を過ごした。最近、ずっと頭がハッキリとしない。 白い霧のようなものがずっと、僕を囲んで、包んで……痛い。頭が痛い。 深く物事を考えようとすると頭が酷く痛む。 何事も無く学校は終わって、何事も無く僕は家に帰った。 父親が居ない僕らの家族。食卓には、母と僕の二人きり。 母と姉さんはいつも会話に花を咲かせてた。僕は特に参加はしなかったけれど、二人の会話を聞きながら時には笑ったりしてた。

最初のコメントを投稿しよう!

110人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>