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Mside
まだ誰も売られてないな…開店時間はとっくに過ぎてるのに。どうしてだろう……ま、俺が知る必要ないか。
カランカラン…
・「いらっしゃいませ。お待ちしておりました。今日はまだ誰も売っていませんので自由に選んでください。」
「分かりました。では見させて貰いますね。」
こいつが来るのを待っていたのか。成る程ね。
「……………。」
M「?」
何だ?て言うか思いっきり目合っちまった。……逸らそうにもそらせねぇし…
「彼にします。」
・「アイツですか?申し訳ございません。アイツは売り物ではなくレンタル制にしておりまして…」
「幾らですか?」
・「…………買うとしましたら………コレぐらいです。」
「……後で銀行に振り込んどきます。」
・「そうですか!分かりました。今連れてきます。」
俺は…買われたのか?
・「買われたぞお前は。まぁ新しいところで元気にやっていくんだな。」
この店主は優しいのか優しくないのか最終的に分からんかったな。
・「今首輪付けますね。」
「いいです。知ってますよね?私の主人のことを。」
・「あ、そうでした。申し訳ございません。うっかり忘れていました。」
「ふふふ。…所で彼の名前は?」
・「“櫂”です。」
「櫂君ですか。いい名前ですね。」
M「ありがとうございます…」
てか…コイツが俺の主じゃないんだ。と言うことは…執事?
「では櫂君行きましょうか。」
M「あ、はい。」
・「ありがとうございました。またのご利用お待ちしております。」
カランカラン…
「さ、車に乗って。」
M「はい…」
目隠しとかしないんだ…初めてだな…と言うか外の世界を見るの久しぶりだな。
「…何かありましたか?」
M「あ!い、いえ…」
O「まだ名乗ってませんでしたね。私の名前は“閨”です。」
M「閨さん…」
O「はい。」
M「1つ聞いていいですか?」
O「何ですか?」
M「目隠しとかしなくていいんですか?」
O「はい。主人はそうゆう事が嫌いな方なので。」
M「そうなんだ。」
へぇ~そんな奴入るんだ。まだこの世に。
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