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「今日は、本当にありがとうございました」
と、友明。
「いっぱい遊んで貰えて、とても楽しかったです!」
仁が笑う。
「また、また遊んで頂けますか……?」
恐る恐る問い掛けてくる宏の頭を、ごしゃごしゃ撫で繰り回す。
「どーんと来い! 何時でも、遊んでやるぞ?」
パアッと笑顔になる宏の背後で、また花火が上がった。
その後、観覧車が地上に着くまでに、アドレス交換しながらダベってた。
頼りになるお兄さん、そう位置付けられたみたいだ。
嬉しい様な恥ずかしい様な、ちょっと複雑な気分だが、悪い気はしない。
🚃🚃🚃🚃🚃
帰路、体力無い組が、車内で居眠りこいていた。
タケ、和泉、宏の3人。
『このまま、泊まってけ』
父さん譲りの無責任発言をした兄さんの一言に、高校生S+1は大喜びだ。
他人目も気にせず騒ぎながら、夕飯メニューのリクエストを和泉にしていた。
半分居眠りしながら『い~よ~』と答える和泉を、手ぶらになったコウが背負う。
タケは兄さんに、宏は斗真に背負われて、運ばれて行く。
ゆらゆら揺られ、幸せそうに笑ってた。
楽しかったな?
また行こうな?
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