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さてさて、辿り着いた上野駅。
てくてくぞろぞろ、一行は進む。
の後を、ざわざわひそひそ付いて来る集団が!
見知らぬ若い男女が、グループ作って追って来ていた。
「どーする、アレ?」
迷惑です!
そうはっきりと顔で語りつつ、真澄は誰へともなく問い掛ける。
「薙ぎ払うか?」
と、物騒な発言をしたのは、やはり李杜。
尤も、実際に行動するのは、李杜では無いだろうが。
「い~のい~の、このまま大名行列続けよーよ♪」
ご機嫌な尊が、うふうふ笑いながら言う。
「けどさ、なんか恥ずかしいよな?」
やっぱり常識人の都織が、常識的な事を口にする。
うんうんと、都織に賛同する和泉。
「ま、そのうち飽きて、消えるだろ?」
リーダー伊織、楽観的だな?
「気にしてたら、きりがないからな?」
なる程、イケメン故の日常茶飯事か。
イケメンなんて、滅んでしまえ!
「嫉妬は醜いぞ?」
嫉妬なんかするもんか!
「ねえねえ、着いたよ、博物館」
ほっこりまったり、和泉の声がする。
一行の前には、いつの間にやらどどーんと博物館が!
重厚な、グレーの立派な建物だ。
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