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こんなメンバーの中に居るだけで、普通じゃないと思うがなぁ。
まあ和泉は、そう思わないのだろうが。
「そっか~、今日は目一杯2人を抱き締め様と思ってたんだけど、仕方ないからこのまま抱き締めちゃえ!」
言うが早いか真澄は、いきなり背後から和泉を抱き締める。
「あ、こら、俺のいっちゃんに何をする!?」
繋いだままの和泉の手を引っ張り、ロックがぶちギレ顔で怒鳴り出す。
「ちがうー! いっちゃんは俺のー!」
……タケまで、喚き出した。
どうすっかなぁ。
ぎゃいぎゃい騒ぐ3人に、頭痛がする。
と、
「あまり騒ぐと、全員の恥ずかしい写真を売り捌くぞ」
悪役好きな李杜の一声に、煩かった連中がビキッと固まる。
いち早く石化から抜け出した真澄が、恐る恐る李杜に問い掛ける。
「俺のも、有る訳?」
「ああ、有るぞ」
答えて李杜が取り出した携帯に、真澄の視線が張り付く。
そして見せられた携帯画面に、真澄は凍り付いた。
「よく写ってるだろ?」
ニヤリと、笑う李杜。
「消せ……」
らしくない、地を這う程の低い声で、真澄は命じた。
「幾ら払う?」
李杜の鬼畜発言、炸裂!
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