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さてさて、乗り換えも済んで、一段落だ。
移動はかなり気を使うが、一塊になっている車内なら、幾らか気が抜け……ない!!
何やってんだ、アイツ等!?
ギョッとする周囲の視線も構わずに、座席に正座して、向かえ合わせで座り込んだタケと和泉の2人。
さらりと取り出したピンクの紐で、いきなり綾取りを始めやがった!!
どこまで自由なんだ、この2人!?
しかもロックの奴、和泉に構って貰えず拗ねたのか、綾取りする2人の間に割り込んで、ちゃっかり和泉の膝に座りやがった!!
「ロック、重いし見えないよ~」
「いっちゃんが、遊んでくれないからだ!」
ぶっすと返すロックに、和泉は苦笑する。
苦笑したいのはこっちだ、まったく!
呆れたのは、どうやら俺だけではなかった。
「今時、幼稚園児だってんな事しないぞ?」
みっとも無いと呟いて、猫の仔の襟首掴む様にロックのパーカーを掴み、和泉の膝から下ろした伊織。
「は~な~せ~! いっちゃんの膝は、俺のもんだ~!」
騒ぐロックを伊織の奴、無造作にひょいっと放り投げやがった!
クルンと空中で一回転したロックは、スポッと斗真の腕に収まる。
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