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何がなんでも、和泉から目を離すな!
タケの解説の後、兄さんは全員に厳命を下した。
遊園地の区画から動物園の区画までは、かなりの距離があった。
その間、何度和泉がコースを外れようとしたか……
しかも和泉の奴、手を繋いでいるタケとロックまで道連れに、コースを外れようとしやがるんだから、始末に負えない。
その都度、気付いた者がひき止めると言う事を繰り返し、やっとこさ動物園に辿り着いた頃には、皆ぐったりだ。
なのに当の本人は、
「ホワイトタイガー、ホワイトタイガー!」
元気に喚いて、小走りに進み出した。
和泉、意外とタフだな?
「おー、フラミンゴー!」
真っ先に目についたピンクの鳥の群れに、和泉は食い付く。
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