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そうして二人で朝食を作っていると、不意に後ろから気配を感じた。
振り返ると、そこには花音が。
「……何してんだ、花音?そんな所で」
「こうして見ると、お兄ちゃん達新婚さんみたいだなと思って眺めてただけだよ」
「か、花音ちゃん!?私達まだそんな――」
「落ち着いて空花。花音、朝ご飯抜きにされたくなかったら静かに待ってろ」
「はーい……。本当の事なのになぁ……」
「よし。花音、メシ抜き決定」
「ごめんなさい!もう言いませんっ!」
そう言うと花音は、慌ててリビングへと戻って行った。
その後、空花はしばらく顔を赤くしていたが、料理を作っているうちになんとか顔色が元に戻り、料理は無事に完成した。
「お~、いい匂い~」
ちょうどその時、本来なら朝ご飯を作るはずの人物が呑気に起きてきた。
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