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「やっぱり加賀先輩ってすごいよね-絶対金しか取らないなんて。かっこいい-」
音舎の各教室に向かうため隣を歩いていたクラスメ-トの柳堂 尋夏(りゅうどうひろか)が、人集りを眺めながらしみじみと呟く。
れなはその言葉にもう一度記事へと視線流す。
「…そうだね。…」
その声だけで興味がないコトが分かってしまうほど、れなの声音は流水の如くサラサラだった。
「え--!!れなちゃんそっけな-い!興味ないの?かっこいいじゃん。」
「え。ごっごめん。そんなつもりは…」
怒涛の様な尋夏の言葉にれなはつい謝罪の言葉を述べていた。
「あはは。いいよいいよ-。」
尋夏は特に気分を害した風もなく、面白いモノでも見ているかのようにケラケラと笑っていた。
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