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小学生の頃から合唱コンクールでソロをしていた。
出場したコンクールには必ず表彰台に上がった。
特に努力をしていた訳じゃない。
私は歌いたかったから歌っただけだった。
楽しいから歌っていただけだった。
褒められるのは嬉しかったけど、褒められるために歌ったコトなんてなかった。
でもお母さんはそじゃなかった。
あたしはいつだってあの人の自慢の娘じゃなきゃいけなかった。
自慢出来る娘じゃなきゃいけなかった。
期待されたい。
期待に応えたい。
だけど。
どれだけやれば、あなたは満足してくれるの?
どこまでやれば、あなたは私を見てくれるの?
私自身を認めてくれるの?
ね-。
お母さん…
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