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ハアハア…
そこまで疲れる距離ではないが、さすが夏。
少し走っただけで汗が滝のように流れる
汗をYシャツで拭い、少し息を整え、視聴覚室のドアに手をかける
ガララ
ドアはすんなり開いた
中に入るとドアに背を向けるようにして、本を読んでいる1人の女。
俺に気付いてるはずなのにこっちを向かない
ち、めんどくせえ
「ごめん、遅れて!」
そう言うと、女は本を閉じてこちらを向く
「だ、だいじょぶ…です」
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