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土「ん?おい山崎。
あいつらの後ろにくっついているのは誰だ?」
まるで座敷わらしのようだとぼやく土方に、山崎は苦笑いしながら質問に答えた。
山「あぁ、あのお2人さんはこの浪士たちを見つけた第一発見者ですわぁ~」
土「はぁー!?じゃあ、逃したら駄目じゃねぇーか」
そう言って近くにいた、隊士に連れ戻すように命令した。
土「ったく、でそいつらはどうなんだ」
山「はい。見たところ死体の外傷はありまへんわ。
今までの事件と同じく毒殺されたんだと思いますわぁ」
土「そうか……」
観察方である山崎が言うのだから、死因はそれであってるだろう。
ここ最近、立て続けに浪士たち浪士たちが殺されている。
そして、何の意味で置いているのか、必ずその死体の近くにピエロの絵が書かれた紙が置かれていた。
山「そないしても何でこのピエロは、わざわざ毒殺を選んだんですかね」
いっそ、刀で急所をひとつきした方が早いのにっと言って、手を刀に見たて、えいっと自分の胸に刺す真似をした。
土「さぁーな」
早いとここの問題を解決しねーと、これ以上に大変なことが起きる予感がするぜ。
土「ちっ、めんどくせーな」
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