紹介

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「瑚渡・・」 名前を呼ぶと、潤んだ瞳で俺を見つめてくる瑚渡。 瑚渡の白い肌に触れたくなる。 「ゴメン」 自分を抑え、靴を脱ぎ、ソファーにどかっと座った。 「翔胡・・?」 玄関に立ち止まったままの瑚渡。 「おいで」 呼ぶと、小走りで俺の元に来た瑚渡。 「キャッ」 腕を引っ張ると、バランスを崩した瑚渡が俺の胸に飛び込んできた。 「瑚渡可愛い・・」 そう言うと、 「もぉっ、翔胡が引っ張るからだょぉっ!」 膨れた顔も可愛い。 愛しくなって、瑚渡にキスを落とした。 「ねぇ、翔胡。  ここに居ても良い?」 ん?どういうことだ? 今、居ても良いから家に招いたんだが? 今日からずっと? いやいや、有り得ないだろ。 「だから、側にいろよ。」 何も考えず、瑚渡を押し倒し、キスをした。 「ずっと、だょ?」 瑚渡の言葉に思考が止まる。 どういうことだ? 「お家、なくなっちゃったの」 続けて言われる瑚渡の言葉にまた頭が可笑しくなりそうで。 起き上がり、 「えっ、それはどういうこと?」 と聞くと、 「瑚渡、家追い出されちゃった・・  今、男の人と一緒に居るってバレて・・  荷物送るから住所教えろ、帰って来るな、って言われて・・」
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