紹介

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ドライヤーを持って行くと、大人しくソファーに座っている瑚渡が見えた。 「ん。」 ドライヤーを手渡し、コンセントの位置を教え、シャワールームに向かった。 ━ザアァ・・━ シャワーに当たっていると、段々目が覚めてくる。 「俺、何やってんだろ」 誰からも返事は来るわけ無いのに、呟いてしまう。 目を閉じると、思い出す瑚渡の顔。 ・・惚れたのか? 自分でも笑ってしまう。 美人には弱いのかもしれない。 もしかしたら騙されているのかもしれない。 ・・もう良い。  考えるのは止めよう。  槇途みたいにやればいい。 ・・瑚渡を、本気にさせよう。 そう心に決め、シャワールームを出た。
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