すれ違う心

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俺が売り場に出ると直ぐに気付き、俺の方に駆け寄って来る瑚渡。 ・・本当に、猫みたいだ。 「翔胡!」 嬉しそうに俺の名前を呼んだ瑚渡に 「何で来たんだよ?」 冷たく言葉を放つ。 「逢いたくて・・ 瓜櫂くんに職場の場所聞いたの。  ビックリした?」 「仕事中だから帰って」 「入鎧くんにはゆっくりしてって言われたよ?」 冷たい俺の言葉に反論の言葉を放つ瑚渡。 雨帷と何を話したんだ? 面倒だな。 「雨帷ならそう言うだろうな。  雨帷と付き合えば?」 本心だった。 別に付き合うとか、俺にとってはどうでも良いから。 他に女は幾らでもいる。 出逢いの場を広げるか、 また、槇途に紹介してもらえば良い訳で。 瑚渡に固執はしないから。
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