すれ違う心

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「どうしてそんなこと言うの?」 悲しそうな顔をした瑚渡を無視して視線を逸らし、売り場に来たお客様を接客しに向かった。 接客中も視線を送り続けてくる瑚渡に苛立ちを覚える。 契約カウンターにお客様を案内し、瑚渡の方に視線をやると、雨帷と楽しげに話をしているのが見えた。 契約中も どうしても 視線を送ってしまう自分が居た。 見られていると嫌だった筈なのに 雨帷を見ている瑚渡は嫌だ。 瑚渡の気持ちは 俺の方に向いていないと腹が立つ。
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