社会人

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「ナンパだよ、ナンパ。」 普通にそう言ってのける槇途に驚愕する。 「マジで?」 そう言った時、ちょうど現れた店員に話を遮られる。 「ご注文はお決まりですか?」 あぁ、と、ビールと適当に焼き鳥を選び、注文する。 「翔胡はどうなんだよ。」 店員が去るのと同時に話を振ってくる槇途。 「相変わらず一人だよ」 少しイライラしながら答える。 「じゃあ、彼女に言っとくよ。可愛い子連れて来いって。」 突然の言葉に、は?と言葉を返す。 「は?じゃねーよ、しょうがねーから紹介してやるんじゃん!感謝しろよな!」 そう言ってビールを一気に飲み干した槇途。 「や、俺は・・「いい加減彼女作れよ!」 俺の言葉は見事に槇途の言葉にかき消された。
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