すれ違う心

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何か、柔らかいものが口に当たっている感触がする。 少し、胸板が冷たく濡れる。 目を開けると、綾萌のどアップ。 キス、されている・・。 「んっ・・」 綾萌の頭をグッと片手で抑え、逃げられなくし、 激しくキスを返す。 絡めた舌先が熱くなるのを感じる。 「んっ・・ んぅ・・」 苦しそうに声をあげる綾萌から唇を離す。 「満足した?」 そう、微笑み言った俺に、 「いっ、いつから起きてたのっ?!」 髪を濡らしたまま、驚きを隠し切れてない表情の綾萌に、 「髪乾かしとけよ」 そう、笑ってシャワールームに向かった。
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