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美里「アンタの親の遺書が原因らしいんだけど。」
(何こいつ、態度悪すぎだろ)
俺の親はとっくに亡くなった。
そんなはずあるわけない。
「嘘つくな。」
美里「本当だってば!
で、あたし達の両親、死にそうだったんだけどその両親が死んだらアンタがあたし達の保護者になるってね。」
(保護者だと…?)
こいつは何を言ってるのだろうか。
「変なでまかしは俺には通用しないぞ。」
美里「ちゃんと紙にもあるし!
今日は持ってないけど。」
そう言うと、足立姉妹は居間の方へズカズカと侵入してきた。
例え俺が保護者になることが事実だとも、絶対にそれは嫌だ。
「ふざけんな。
誰が見ず知らずの奴の面倒みるかよ。」
美里「だってそういう決まりなんだもん。
私だってこんな男臭い家なんて嫌。」
こいつ……何様なんだ?
そんな強気な女に対して、ガキの方は大人しくちょこまかしている。
美里「紗希、こっちおいで!
あ、因みに私が足立美里で、こっちが私の妹紗希。」
紗希「さ、紗希です…」
見た目は二、三歳だな。
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